Release: 2021/04/25 Update: 2021/05/27

【対談】花城のりひと&モソの中の人:働きざかり41歳が語る、子どもたちの部活事情など

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同じ学校、同じ学年のスポーツマンとオタク・・・当時はあまり接点が無かった二人が今になってゆるく熱く語る。そんな対談の様子をお伝えします。

【花城のりひと】

地道に豆にジーマーミ君こと花城のりひとです。ジーマーミ豆腐を売ったり色々チャレンジする人。プロフィールはこちらからどうぞ。

【モソの中の人】

花城のりひとの同級生。後ろの猫が本体。刺繍エンジニアにして漫画家。ライターなど幅広い顔を持つ。著書に釣り漫画ラッキーキャッツルアーフィッシングスクール①~③図解と写真でわかる沖縄のルアーフィッシング陸っぱり編

【そういえば、我々の子どもの時の話】

典史:地域はずっと一緒、保育所も一緒だけど実は遊んだ記憶があんまない。

モソ:典史がスポーツマンで、俺は影キャのオタクだからなぁ(笑)すみわけと言うか。そして今、こうして話してるのがめっちゃ面白い。ずっと神原だっけ?

典史:生まれは壺屋十字路にあった大浜第二病院。そのあと小さいときは鏡原町に住んでて、また神原地域にに戻ってきた。

モソ:俺も大浜第二病院生まれだ。数か月しか変わらんよな。そのあと与儀保育所、神原小学校、神原中学校。子ども会も一緒だはず。神原西区子ども会。

典史:神原西区子ども会!ハッピ着て祭り出た写真あるはず!

モソ:うちのオカンが子ども会とかで張り切るタイプだったし、俺自身はリーダー研修とかでキャンプ行くのが楽しかった。

典史:子ども会の活動で那覇祭りのパレードとかに出たのは小3くらいまでで、そのあとサッカー部(当時の神原はサッカーが強かった)、中学はバスケ部だった。

モソ:典史は体格が大きかったし、スポーツマンで勉強ができる人って印象だった。単に俺が小さかっただけなのかもしれんけど(未熟児だったらしい)。今は横にでかくなったが(爆)

典史:そういえば飛んでる軍用機の機種を音で当ててたよな。そのイメージが強烈に残ってる(笑)

モソ:俺の友達にも同じようなやつがいる。ミリタリーおたくあるあるだよ。

典史:当時の神原小には他にいない芸当(笑)

モソ:今になって共通の目標集まっていることの面白さ、ワクワク感がたまらんね。

典史:実は(チームの)ふーみーも、あまり接点なかったんだけどな。

モソ:ふーみーは小学校4年くらいの時に毎日のように遊んだし、交友関係広かった感じだけどな。1年くらい前に友達のセンベロのお店で席が隣になって、店長と3名「あれ?お前ら知り合いなのか?」って。そこから典史の話になり、今に至ったわけだ。

典史:そのセンベロの店長のこども達が、またうちのこどもの同級生っていう。人の縁ってほんと不思議だ(笑)

【働きながら子育てするためには?】

モソ:お互い同年代くらいの子どもいるさ。子育ての事情も聞いてみたいのだけど、やっぱり子どももスポーツ好きになるのか?

典史:そうだな。スポーツやってる。

モソ:親がスポーツ好きだとスポーツ好きに、親がオタクだと子どももオタクに。家庭環境って影響すごいな(笑)そして俺たちは共働き。うちは小さい自営業なので子どもは店に帰ってくる感じで面倒見れたのだけど、典史のとことはジーマーミー豆腐作る会社を経営しながらの子育てで大変だったのでは?

典史:めっちゃ大変!保育園はとにかく送迎に間に合うように、いろいろと時間を工面して仕事も調整して、おじいおばあも送迎要員として動員して(汗)・・・

小学校入学したての頃は、下校時間も早くて特に大変。放っておけないし、放課後の過ごし方のひとつとして学童教室もあるけど、那覇市の場合、学童の情報って保護者の手元にあまり入ってこないんだよね。どういう施設で、どんな特徴で、費用はいくらで、年間にこんな行事がありますとか…その手の情報は口コミや紹介が中心になってくる。だから例えば転入したての親子等は、なかなか情報にアクセスし辛いと聞くよ。

モソ:共働きの子どもたちをどうするかというのも、一つの課題かもしれない。

典史:本で読んだのだけど、低学年の子どもたち、その親への支援というのは日本はものすごく立ち遅れているところがあって。

福祉国家と呼ばれる諸外国がすべて良くて日本が全て悪いというわけではないのだけど、子どもの安心安全が確保された環境のもとで親が働くことができれば、それが経済成長にもつながると思う。子育て世代、現役世代がバリバリ頑張れる事、安心して仕事できることは、そういった点からもすごく大事。

モソ:なるほど。

典史:僕たちの世代は、子育てをしながら、仕事も中堅クラスになってきて責任も重くなっていったりする。女性の社会進出が進む現代では、子育てと仕事を両立させるという難事の負担やしわ寄せの多くが、女性に重くのしかかっている現状があるよね。

だから子育てを人任せにするということではなくて、いろんな制度や支援の手を借りながら、子どもたちが安心できると親が思える環境を作れば、もっと仕事にうちこめるはず。ひいては、そのことが繁栄の基礎となるような那覇市にしていきたいよね。

【あったらいいな、こんな授業】

モソ:知り合いが言っていたことなのだけど、子どもたちに「お金の授業」があると良さそう。家計とか経理、投資とは何か、お金を借りる事、金利って何みたいな。一括払いとリボ払いの違いとか(笑)

典史:これめっちゃ大事。

モソ:あと、キャリア教育。キャリア教育って意味がわからなかったのだけど講師頼まれたことがあって、とりあえず起承転結はPDCAサイクルだ、PDCAサイクルを回そう。今日はそれだけ覚えてという話したらなかなか好評だった。刺激になったらいいな。

写真出展:沖縄県立図書館ツイッター

典史:それと同じ流れが、若者の就労支援かもしれない。就労支援は就職前の親御さんからするととても気になることだと思う。厚生労働省のサイトでも紹介されている社会保障教育。

 例えば大阪府西成地区では「脱貧困学」という形で、社会保険や雇用保険について学べるようになっている。いろんな社会福祉制度に守られている、目に見えないインフラを学べる仕組み。これとファイナンス、金融教育は親和性があるように感じるな。

モソ:子どもたちには就職と進学だけが道ではなくて、起業するって考えもあると教えたりする。ウェブショップを開いて物を売ってみるとか、アフィリエイトとかイベントでブース出してみるとか。できる事からチャレンジするのもありだと思う。最近だとyoutuberも一種の起業みたいなものだし、お金の話や企業の話をトータルで学べる場所があると面白そう。自分が中学生なら受けたいし今でも受けたい授業だ(笑)

【部活は親も大変だ】

モソ:金城小・中もやはり部活は体育会系しかないのか?

典史:サッカー、野球、バスケット、バレー。あとは・・・文科系もあるとは思うけど詳しくはわからないなー。

あ、例えば福祉センター(社会福祉協議会が入っている建物)では、(おそらく不定期で)地域の人達が琉球将棋(チュンジー)を教えていたりするみたいけど。

モソ:うちの子どもは中学に上がって卓球やりたいと言ってたけど、送迎とか親の負担が大きそうで、帰宅部に誘導してしまった……毎日練習するのとyutube見るのどっちがいいか?みたいな。

典史:親の負担はたしかに大変。めっちゃ大変。負担が重すぎて子どもが中心なのか親が中心なのか、ひっくり返ってしまってるところもあるような…。

ただ「我が子の可能性をめいいっぱい拡げてほしい、そのために全力でバックアップする」という思いは、子を持つ親なら共通の思いだからね。その辺のバランスをどうのように取っていくか。

モソ:親がやりすぎるとステージママ的な感じになっちゃう(笑)送迎やら何やら手伝わないと、親もの間でいろいろ言われそうで。それがしんどそうだったなぁ。

典史:親がコミュニティから脱落すると、子どもも脱落してしまうということはありがち…。

モソ:それはかわいそうだな……エイサーとかPTAでも同じようなことあったような。

典史:うん。

モソ:子どもたちがやりたい事なのか、親がやりたい事なのか。俺も子どもに干渉してしまったけど(汗)

典史:気持ちが前に出ていくことはある意味で親として当然なんだけどね。その為の負担をもう少し軽くしてあげられる環境が整備できるか、これも子育て分野の課題の一つだな…。

【イラスト同好会を作りたい】

モソ:こうして帰宅部となったうちの子どもは毎日帰ったら宿題をさせて、そのあと自由にさせてる。だいたいYoutube見るかイラストを描いているんだけど、本人はイラストレーターになりたいらしい。自分自身も漫画や本を発行しているし、専門の画材やデジタル画材を与えたり教えることができるから、すごい勢いで伸びてるんだけど、なんか卑怯だなと。

典史:ふむふむ。

モソ:画材、特に漫画家とかイラストレーターが使っているコピックという着色ペンが人気なんだけど、1本300円近くするから家庭の都合で買ってもらえないところもあるはず。デジタル画材を揃えるとなるとパソコンとネット環境、ペンタブの購入などハードルが高くなるし、そのうえ先生が家にいるってヒキョーすぎる。

コピック(左)とペンタブ(右)

典史:なるほど。

モソ:うちの子どもは友達と美術部を作りたいらしく、家庭訪問の時に担任の先生にその旨話したのだけど、顧問の先生がいないと部活はダメだと。美術の先生も体育会系の部活のサポートにまわっちゃってる。そこで同好会という形で、週に1回くらいなら俺がイラストの描き方教えてもいいですよと打診してみたわけさ。まあ、新型コロナとかあるからすぐには難しいかもだけど、担任の先生は結構乗り気だったから作れるといいな。

典史:子どもも親も大変だけど、部活で先生の負担も大変なんだよなぁ…。

【GIGAスクール・タブレット端末の活用】

モソ:この話の関連で、典史のFBの記事を見て思いついた。GIGAスクールでタブレット端末が生徒分用意されてるって話。このタブレットに「メディバンペイント」という無料アプリを入れて、100円ショップのタッチペンを揃えれば、誰でもペンタブや液晶タブレット(ペンタブより高価な機材)に近いデジタル作画に挑戦できる。

典史:そんなアプリがあるとは!うちの漫画好き長男にも教えておこう。NHKの「漫勉」を録画して見るくらいだから。

モソ:うお!めっちゃ上手い!!!

典史:漫画のことはよくわからないのだけど、うちの金城中でも講座やってほしいな。GIGAスクール構想は国の施策として打ち出された教育分野の方向性の一つなんだけど、「コロナ禍での教育の担保」という要請を受けて、一気に学校現場まで拡がってきていると感じている。子どもたちの興味を刺激したり、チャレンジの幅を増やすツールにもなる可能性を感じるね。

モソ:ちなみにメディバンペイントを使うと、噴き出しに漫画の書体でセリフ入れられるし、漫画のコマ割るのも簡単。

典史:マジでか!すげー!!

モソ:最初はキャラクターの模写から、その後オリジナルキャラや漫画に挑戦したりして、子どもたちは工夫しながらどんどん伸びていくと思う。そのきっかけ作り、ちょっとコツを教えるのが、俺が今やろうとしてる事。スポーツでもライバルがいないと伸びないでしょ。同級生や先輩後輩、近い年齢で切磋琢磨することで、将来的に那覇からすごい漫画家やイラストレーター、クリエイターが生まれるかもしれない。芸大や専門学校で専門的に学ぶのもありだろうね。

典史:子育ての一つでもあるし、将来的に経済にもつながりそうだな。

(つづく)

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