Release: 2021/05/16 Update: 2021/05/27

【対談4】ブラック部活の解決、教員や保育士の職場環境の課題ってどうよ?

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同じ学校、同じ学年のスポーツマンとオタク・・・当時はあまり接点が無かった二人が今になってゆるく熱く語る。そんな対談の様子をお伝えします。

【花城のりひと】

地道に豆にジーマーミ君こと花城のりひとです。ジーマーミ豆腐を売ったり色々チャレンジする人。プロフィールはこちらからどうぞ。

【モソの中の人】

花城のりひとの同級生で壺屋の妖精。本体は猫の後ろのポトス。刺繍エンジニアにして漫画家。ライターなど幅広い顔を持つ。

【部活動の未来ってどうよ?】

モソ:いきなり暗い話になっちゃうんだけど、沖縄県内でもブラック部活で自殺してしまった高校生がいるというニュースがあった。何とか防げなかったのか。防ぐにはどういう方法があったのか。

先生達の工夫は必要だけど、先生たちも時間に余裕がなくて全部丸投げするわけにもいけない。この点、のりひとにも意見を聞いてみたいわけさ。

典史:前の対談でも話したんだけど、小学校の体育会系の部活では、保護者の負担がとにかく大変。朝6時半に中部の〇〇運動公園集合という事はよくあるし。

バスケットボールを教えている同級生も、部活では保護者の負担の関係で、今後は運営がかなり厳しくなる部分もあるのではないかと言っていた。

モソ:時は金なりじゃないけど、たとえば子ども達への接し方に関する講座を受けた外部コーチを入れるとか。ただスポーツの経験があるという事だけではダメで、子ども達の人生を否定するような指導をしない、トラブルが起きた時の相談先とか、地域の人で部活を見るとか、そういう仕組みってないものかな。

典史:バスケットボールでは学校外のクラブチームが教えていることもあるよ。そういう所ではコーチがコーチングされているから、子ども達の接し方もしっかりしていたりするから安心して預けられるという声も聞く。

モソ:人から聞いた話だけど、上手い子が部活からクラブチームに引き抜かれて、選抜メンバー同士で練習するからさらに上手くなるけど、学校の部活で頑張っている子ども達が挫折しちゃって、非行につながりやすいからケアがかなり大事というのも聞いたことがあるな。

典史:クラブチームが選択される理由の一つとして、保護者会等が必須ではなく持ち回り負担がないので、親の負担が心配な人はクラブチームに入れることが多いみたい。

モソ:地域のクラブチームに体育館や運動場を貸し出して、学校対抗から地域対抗のように統合していく感じになるんかな。運動場や体育館だけじゃなくて、学級菜園とか空き教室の解放の話にもつながるよね。

【仕事の一部を外部委託?!】

典史:先生達の負担軽減という面では、報告書とか裏方作業が膨大と聞いている。GIGAスクール構想ももしかすると、先生たちのペーパーワークの軽減にもつながるんじゃないかな。端末で作業できるなら仕事量も減らせる工夫ができそうだし、そもそもペーパーワークの一部をアウトソース…外部委託してしまうとか。

先生は教えることに集中してもらって、間接業務を減らす。本業的な部分に力を入れて、新しい教え方を生み出してもらったり。とにかく教員の就業環境を良くすることができれば、子ども達の学習環境ももっと良くなると思うんだ。

モソ:なるほど

典史:そういえばもうだいぶ前の話ではあるのだけど、うちの子の小学校では、当時まだPTAのパソコンもネットにつながっていなかった。メールを送ることもできず、わざわざ決済を貰うために役員の親御さんが学校まで来るということがあった。会長がいないから一度持ち帰ってまた出直すとかさ。

モソ:うちの学校ではネットは入ったけど、パソコンが古くて必要な作業ができず、逆に持ち帰って作業したりとかあったなぁ……教育委員会にもデジタル担当とかいないのかな。

典史:そういえば東日本大震災で大きな被害を受けた福島県の会津若松市が復興の目玉として、スマートシティ構想を作って、電子母子手帳などを運用しているよ。大手企業のスポンサーも付いている。

モソ:学校や部活にスポンサーを付けるのもありかもしれんね。

典史:沖縄県も新型コロナウイルスで観光業がダメージを受けているけど、ピンチをチャンスに、弱点を強みに変えていく機会でもあるかも。国や県、市など行政機構の体制や方法なども変革を求められてくる。

モソ:教員に限らず、公務員は仕事が増えているらしい。たとえば個人情報保護法関連や情報報公開請求とか。最近ニュースになったのだけど県、市町村の文書管理をどうするかという話もあったり。国では文書管理の基準が細かく定められているのだけど、簡単みたでかなり時間を割かれて負担になってたりするみたい。

結局のところ人を増やすことなんだけど、予算や定員があってなかなか厳しい。

典史:那覇市役所の窓口も民間委託しているくらいなのだから、学校の間接業務を外注できないものかって思うよね。

モソ:校長先生が学校の草刈りやってたりとか(笑)半分趣味みたいな人ならわからなくはないけど、それは他の人に任せてよって。

典史:他校の事例では、地域に解放されている「地域連携室」というのがあってPTCAで地域を巻き込んで、学校を地域に近づけたいという取り組みをしている。

モソ:こうした取り組みをしていても、裁量を持っている校長先生は公務員だから3年前後で異動しちゃう。地域と結び付けていても、新しい校長先生の方針が違うと、また結びつきを作らないといけなくなったり。

公務員の人事異動って業者との癒着を防ぐ意味合いが強いと思うのだけど、そうなりがちな事務職と違った基準があってもいいと思うんだけどね。地域とは癒着してよ、みたいな(笑)

典史:やっぱり先生たちの負担軽減って大事だよな。子ども達の学習環境にも影響するし。

モソ:先生に憧れた優秀な人が競争を勝ち抜いて先生になったのに、ブラック環境で辞めちゃうってパターンも結構あるらしい。10年目くらいまでは給料も安かったり。公務員あるあるらしいけど勿体ないよな……。

【保育も介護も大変だ…】

典史:待機児童問題も似たような話が。問題点の大きなものは施設などハード面で、厚生労働省の基準で1人あたり必要な面積が決まっているらしい。そして施設を作っても人材確保というソフトの面の問題が。保育士免許を持っているのだけど保育関係に就業しない潜在保育士って相当数いるらしい。

待機児童問題を解決させるには、復職してもらえる仕組みを作らないといけないな。給料面の待遇は改善されつつあるそうなのだけど、先生方と同じく労働環境をよくしないと。

モソ:保育士って親の対応が大変かもしれない。

典史:それはあると思う。ちょっと怪我しちゃうと「何で見てなかったの?」と親から責められちゃうから、保育士さんは常に緊張している。もちろん怪我の度合にはよるけど、ちょっとしたひっかき傷とか指を切ったとかでその都度クレームが付くと大変。

モソ:やっぱ大変な仕事だなぁ・・・子どもの面倒を見るだけならできるけど、どこまで目を配れるか。保育とか介護は俺みたいにせっかちの人には無理だなぁ…その業界で働く人たちってすごいなと思うよ。そういう人たちが安心して働ける環境なぁ…

典史:保育って、教育というよりも、介護なんかと同じく福祉の観点なので、管轄は厚生労働省。労働時間も長くて、子どものいる保育士さんは別の保育所に子どもを預けて、お迎えをおじいちゃんおばあちゃんにお願いしていたり。日曜日休みというのはいいかもしれないけど、色々と葛藤があるみたい。

モソ:夜間保育もまた狭いマンションとかだったりするし、何かあったときどうするのかなって思うこともあるな…

典史:こうして話をしてみると、人に教えたり介助する仕事って、働く人たちのケアが必要だな。子供たちの学習環境の基盤となるからね。

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